Exhibition Footprint:Wada Fine Arts

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イメージ 展示名 開催期間 概要
今泉敦子「DEPARTURE」 2015年11月6日~2015年11月28日 一つの命が寿命を全うして消えるというのはどういうことか、常に頭のどこかで考えている。命が消滅し、存在が不在にかわる瞬間、あるいは命が残す余韻のようなものを、宗教的でなく、科学的でもなく、絵画的に表現するなかで、生・死・存在・不在の不思議について思惟しようと試みている。 今泉敦子
原高史展 「SONG OF SONGS」 2014年10月10日~2014年11月1日 原高史は、多摩美術大学、同大学院を卒業後、文化庁芸術在外研修、ポーラ美術振興財団在外研修の奨学金制度で4年間ベルリンに滞在し、帰国後は東京とベルリンとを行き来しながら、作家活動を続けている作家です。原は1990年後半から新潟県で開始した様々な人々へのインタビューから始まる、アートプロジェクト、「ウィンドウズプロジェクト」の活動を約10年続け、その活動が認められ、国内外で開催される多くのビエンナーレ、トリエンナーレ等に出展を重ねてまいりました。原はこの様な人々との繋がりから形成してゆく参加型アートの在り方に着目する一方で、 全く作家個人の創造の領域となる絵画、映像、オブジェ等の作品制作にも力を注いでおります。特にペインティングにおいては独自の手法を用い、 絵画の中に言葉が描かれる作風には定評があります。これまで絵画の中に登場してきた言葉は、原が自ら生み出した言葉だけにとどまらず、乗り物や街の中で偶然に耳にした会話や、過去に知人から聞いた話の断片等からも集められています。今年はそれに加え、より普遍的な言葉を求め、聖書からの出典も試みております。又、これらの言葉は必ずしも文字として作品に現れない場合もありますが、実は作品の中に繰り返し用いられるモチーフ(狼、カラス、麻袋、少女、ロウソク、等)がそれぞれに作家独自の辞書に納められた単語となっています。こうしたモチーフに秘められた意味をたぐり寄せながら、絵画を解読する事も原作品を鑑賞する上での醍醐味なります。  今回の展示は、200号の大作をはじめ新作ペインティング4〜5点と、立体のオブジェを含めた展示を予定しております。
海老原靖個展「カモフラージュ」2014 2014年9月5日~2014年9月27日
今泉敦子展 2014年6月7日~2014年7月5日 いつの頃からか、空を飛ぶ人の姿が常に頭の片隅にあるようになった。それは、ふと目にした光景や耳にした音といった些細な刺激をきっかけに、いっきに脳の前面に出てきて、しばし居座る。人が空を飛ぶというモチーフは、これまでもときどき作品に登場してきた。分析や論理的な意味づけから自由でありたいという思いから、制作時は自分が描くものを自分に対して説明することはしないのだが、今回、私はこの人々を“travelers”と名づけてみた。彼らは(女体で現れるので厳密には“彼女たち”と言うべきかもしれないが、性別は重要ではない)、ひとりのときもあれば、大勢のときもある。それはおそらく、生きるという旅の途で出会う様々な他人たちであり、同時に、その一人ひとりが自分自身であるような気がする。 作家 今泉敦子
坂本佳子展   [BANGKOK- COLOMBO] 2013年11月2日~2013年11月23日 私の絵画は、異国を旅して触れた、美術とはおよそかけ離れた日常の光景を美術として再現する試みである。キャンバスに貼付、また描かれた布地は生活、熱気、喧騒といった生のメタファーである。布地の模様は異国の文化の象徴であり、そこには日本人として感じる文化的差違に対する違和感があらわれる。私の試みは、古典的な透視図法に根差しながら、均衡と不均衡の狭間に無重力空間を表出させ、観客の感情を永久に着地させないことである。 作家 坂本佳子
南條俊輔フランソワ展 2013年10月8日~2013年10月26日 2011年に南條俊輔フランソワ氏の個展を開催してから2年が経ちました。前展のインスタレーションでは、「ヘトロトピア」という難解な概念を、具体的な造形物を用いて、 視覚化した作品として非常に鮮烈な印象を与えました。具体的にはFRPで製作した2つの“ユートピア島”を作品の骨子とし、 一つは現状のまま床に、もう一方は、島を裏返して設置しました。島の裏側に現れた窪みには、オレンジ色の水が発煙をともないながら湧き上がる情景が創り出され、この上下に位置する2つの島を繋ぐ透明なチューブで、オレンジ色の湧き水が循環するというものでした。(参考写真-1、2)この事でユートピアに対する、逆説的なイメージとしてのヘトロトピアの概念を示したのです。そして、この作品に対峙する観客は、必然的に台に上らされ、湧き水の部分を覗き込まねばなりません。この動作を促す事で、観客の傍観者的な立場は失われ、能動的な参加型の作品に自らが組み込まれてゆく体験をします。   さて、今回の展覧会は、昨年、フランスのオリヤック市美術館で発表したFantomes/ファントム”幽霊”(参考写真-3)、とHypermnesia/ハイパームネシア”記憶亢進”(参考写真-4) の2つのインスタレーション作品を継承したものとなります。これらの作品は、前述の観客参加型の仕掛けが更に強調され、完全にインタラクティブなプログラムを伴っています。その為コンピュータープログラマーや、サウンドクリエイターが加わり、3人のユニット作家としての製作という形態に変化しています。とはいえ、作品のテーマと方向性は勿論南條俊輔フランソワ氏によるものです。今回は南條氏が常にテーマとして持ち続けている、「記憶」についての考察が視覚化されます。この作品は作家の実祖父の記憶にまつわる、様々な要素を核として展開しています。祖父から孫への「記憶」の伝承という行為の中、個人の記憶という過去のノスタルジアは姿を変え、新たな体験下で再生された記憶に変化してゆきます。このプロセスは、あたかも人生そのものであり、世代を繋いで行く絆としての記憶について、深く考えさせられます。
エマージングアジアンコンテンポラリー中国 Vol. 3 Zhang Fazhi展 2013年4月13日~2013年5月11日 自然は永遠でもなければ、美しいというだけではない。例え美しい時があったとしても失いやすいものでもある。自然はこの世界 において、重要な物である、私は常に自然に対して優しくありたいと願い、又尊敬の念を抱いている。私が描く盆栽は概念の中の自然を具現化したものであり、現実の自然と異なり、その姿を永遠に保ことができる。又、このシリーズは自然との境界線というタイトルである。現実世界には境界線(物の輪郭線)は存在してはいない。しかし、より完璧な概念的な自然を創る為にこの作品の中には幾つものラインが存在し、ラインを描くための面としての区分がある。それは色彩の濃淡となり、私の中ではそれは時間の移り変わりを表している。 
原高史展ポケット・ブック 2012年12月8日~2013年1月19日 Y++|ワダファインアーツでは、ピンクウインドウズプロジェクトで世界を席巻し続けている作家、原高史の2年ぶりの個展を開催いたします。このプロジェクトは開催する現地で様々な人々にインタビューを重ね、そのインタビューから選択した言葉と、それをイメージした絵画とが一つの画面に描かれ、地域の建物の窓に張るというものです。ピンクのパネルを使った事から、ピンクウインドウズプロジェクトとして広く認知される様になりました。又同時にペインティングワークもプロジェクトと深く連動した作品、“ポケットブックシリーズ”が高く評価されております。このシリーズはペルガモン博物館([DasABCder]「絵画と言葉」2007ベルリン)府中美術館(府中ビエンナーレ「トゥルーカラーズ?色をめぐる冒険」2008東京)台北現代美術館([原高史展2010])などで開催致しました。今回の展覧会では200号の新作2点を展示致します。
ロデル・タパヤ展 2012年10月2日~2012年10月27日 ロデル・タパヤは昨年11月にアジアで最も注目度が高いアートアワード「SignatureArtPrize」でグランプリを受賞した事で一躍世界の表舞台に踊り出た作家です。私共ではこの受賞の半年前、2011年6月に北京の画廊、Y++|WadaFIneArtsで個展を開催し、以来、東京では、ワダファインアーツでのグループ展を皮切りに幾つかのアートフェアーでご紹介をさせて頂き、2012年1月にSingaporeArtStage、同年5月にARTHK12(アート香港12)で同作家個展ブースを設け、大変大きな反響を頂いた次第です。いよいよ、ロデル・タパヤ個展をワダファインアーツ(東京)にて開催致します。現在、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、中東等、世界の至る所にロデル・タパヤのコレクターが存在し、現在も尚、多くの方から作品についての問い合わせが後を断たない状況です。彼の創り出す作品は祖国フィリピンの民話に題材を求め、様々な場面が何重にも交錯しながら、アニミズム的な宗教感を抱かせる深い精神世界を描いています。幅の広い豊な色彩と大胆な構図は、非常に独創的で、魅力に溢れています。この機会に是非ロデル・タパヤの世界をご堪能頂けます様、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
南條 俊輔: I have designed this Utopia for you 2011年10月4日~2011年10月29日 アートは発信や表現の方法を様々に変化しながら発展させてきました。大きな眼でそ れらの表現を注視してみると、それらは「 人間とは何か」という一つの重大な質問を問いかけているように思えます。さらにその根本的な疑問の向こう側に「人間の夢」 つまり 「ユートピア」(理想郷)が多くの作家によって表現されてきたとも思えます。欲求や恐怖、強さや弱さ、衝突や和睦などの強い想いをもとに、「ユートピア」は時代によって変化し続けてきたのです。

ミシェル・フーコーの「ヘテロトピア」(混在郷)つまり「世界に実在するユートピア」、と いうテーマを据えて作品を発展させてきた私に とって、ユートピアとは何かと新たに定義し直す必要がありました。 自分の理想郷を構築すればそこから自然と混在郷そのものが産まれるのではないかと考えました。今回ご覧いただく作品は世界7つの海に散らば った「無人島」を衛星写真や地図を分析し「かたち」を収集した僕の想像するユートピアです。Temporary Autonomous Zone (Hakim Bey)の中で紹介される実在しただろうファントムアイランド、ムー大陸やスイフトのガリバー旅行記など人々が歴史を通して描いてきた理想郷を背景に置き、有機的な血管や心臓、骨によって繋がって生きた野獣のように私のなかで変化を繰り返し続けるユートピアの断片化した世界に皆様をお招きしたいと思います。 アーティスト 南條俊輔フランソワ
EMERGING ASIAN CONTEMPORARY PART1 2011年4月19日~2011年6月10日
大橋博展『こどもの島』 2010年11月20日~2010年12月4日 昨年の『ともだちや』から約1年ぶりとなる本個展では、昨年に引き続き、木彫作品を発表いたします。 尻尾が極端に長い子犬、おなかからクワガタの角が生えた男の子、 肩と手首にカタツムリが乗っている女の子、など、 ユーモアの中に見え隠れする、どこかいびつにも見える皮肉さを醸し出す作品計4点を展示予定です。 子供のコミュニケーションは自然で理屈にかなっています。 子供の世界ではどんなことも可能で、魔法や奇跡もあたりまえ。 それこそ詩人が一生をかけて解きほどかなければならない程の 結び目を子供と狂人は切ってしまうのです。―――大橋博
Alice Wang Exhibition "The Souvenir" 2010年10月23日~2010年11月13日
Donna Ong ドナ・オン展『Landscape Portraits』 2010年10月8日~2010年10月20日 昨年の『Asleep, a Room Awakens』から1年半ぶりの本展では、Landscape Portraits と題して、ビデオ作品と彫刻作品からなるインスタレーションを展示致します。 暗い部屋に入ると、広大な珊瑚礁の景観のモノクロ写真のスクリーンが5枚展示されているようにみえる。 しかし、それはよくみると、釘や指ぬきなどの日用品を用い、綿密に慎重に組み立てられたセットの映像である。左から右へと移動する照明やY.C.Teoによるサウンドからなる静寂で深淵な世界。ドナオンは、一貫して完璧で繊細な空間を作り上げる。
原高史展『Pocket Book - 深い森でオオカミはまだ泣いている』 2010年9月10日~2010年10月2日 原高史は昨年10月のWada Fine Artsでの個展『お空も泣いた。みんなも泣いた。』以降、 台湾台北市のYi&C Contemporary Art にて開催された『Lifestyle Neo Japanesque』(石田徹也、海老原靖とのグループ展)を皮切りに、 台北當代藝術間(MOCA Taipei)での窓プロジェクト『Signs of Memory』、『561人の小さなノート』(美術館、地元中学生561人とのコラボレーション)、 イベント『Pick Me, Pink Me!』を成功させました。 また、朝日新聞社刊AERA(7/26号)の特集『村上、奈良の次の次の5人』に選ばれ、これからさらに活躍が期待される作家です。 今回の個展では、100号サイズ、30号サイズの絵画の他に、新たな試みとして、10号スクエアのキャンバスに 連作のように描かれるPocket Book シリーズを展示予定です。 また、台湾でのプロジェクトの様子もご紹介いたします。
坂本佳子展 2010年8月18日~2010年9月4日
今泉敦子展 Atsuko IMAIZUMI Exhibition "Viva Felina!" 2010年7月22日~2010年8月7日 昨年の『Listening』より約1年ぶりとなる本個展では、 人間の頭部と猫科動物の身体を持つ、空想上の生き物フェリーナを主題とした作品を中心として展示いたします。 120号の大作をはじめ、小品およびドローイング作品数点を展示予定です。
海老原靖2期連続個展 Part II 『Play』 2010年7月2日~2010年7月17日 Wada Fine Artsでは6月5日(土)より、海老原靖2期連続展を開催いたします。 6月5日~26日までの前半では、『NOISE』と題して、海老原のNOISEシリーズより 100号4枚組および、30号4枚組などを展示予定です。 往年の映画俳優をモチーフとして、走査線のように描かれた作品は消費社会を暗喩しています。 5日(土)16:00よりオープニングレセプションを行います。 皆様のご来廊をお待ちしております。 7月2日(金)からの後半は『Play』と題し、立体作品を含むインスタレーション作品を展示いたします。
海老原靖2期連続個展 Part I 『NOISE』 2010年6月5日~2010年6月26日 Wada Fine Artsでは6月5日(土)より、海老原靖2期連続展を開催いたします。 6月5日~26日までの前半では、『NOISE』と題して、海老原のNOISEシリーズより 100号4枚組および、30号4枚組などを展示予定です。 往年の映画俳優をモチーフとして、走査線のように描かれた作品は消費社会を暗喩しています。 5日(土)16:00よりオープニングレセプションを行います。 皆様のご来廊をお待ちしております。 7月2日(金)からの後半は『Play』と題し、立体作品を含むインスタレーション作品を展示いたします。
土屋多加史展『FLARE』 2010年5月7日~2010年5月29日 昨年の個展『片肺の国』から約10ヶ月ぶりの本個展では、土屋が数年来取り組んでいる花をモチーフとしたアクリル画を中心に展示いたします。表面に綿を敷いた板をサテンで覆い、独特の柔らかな風合いを持たせた地に、アクリルで緻密に計算された花弁を曼荼羅のように描きます。このシリーズは、細胞分裂のように花弁が増殖していき、常に過去の作品からの発展として描かれています。今回の個展では、「重力と光の好意的な支配について」をコンセプトとした作品(P120号)を合計7点展示予定です。
菅原健彦展「波濤図」 2010年4月6日~2010年4月24日
尾家杏奈展「CATACOMBE」 2010年3月23日~2010年4月2日
横山智子「私小説」 2010年3月2日~2010年3月17日
稲田美織「伊勢神宮」 2010年2月5日~2010年2月27日
古屋一弘展「端正な時間」 2010年1月8日~2010年1月30日
北浦信一郎「BAROCO」 2009年11月25日~2009年12月19日
大橋博「ともだちや」 2009年10月30日~2009年11月21日
原高史「Pocket Book お空も泣いた。みんなも泣いた 」 2009年10月2日~2009年10月24日
今泉敦子「Listening」 2009年9月4日~2009年9月26日
三浦高宏「Alter Ego」 2009年8月19日~2009年8月29日
尾矢杏奈「はじまりのはじまり」 2009年7月22日~2009年8月8日
土屋多加史展『片肺の国-彼女たちとその彼、彼のことを知らない彼とその彼女らの話』 2009年7月3日~2009年7月18日 私の抱える「謎」や、私を取り囲む友人の「謎」を集め作品化した。最近、確かだと思っていたことに不確かさを感じ、身の回りの出来事に解釈不全を起こすことがある。発展を続ける社会の中では、日々何かが解明され、多くの物事が明瞭になっているようなのに、私は未だに多くの謎を抱えている。ときにはひとつの謎を解決したように思えることもあるのだが、また新たに謎は現れてくる。最近、人に会うと決まって「あなたが謎に思うことはないか」と聞くのだが、ひとりひとり抱えている世界が面白いほどに違う。同じようなことを感じていても、不可解さの優先順位が違うようだ。好むとこのまざるとに関わらず、果てしなく続く謎がある。それらに触れた途端、永遠にじだんだ踏むことになるのだろうが、そうすることで「なにか」に近づいているような気がするのは私だけだろうか。
土屋 多加史
坂本佳子展 『Mae-RIM』 2009年6月5日~2009年6月27日 昨年7月の個展『KEELUNG 2』では台湾の港町の風景をテーマに制作された作品を展示致しましたが、今回はタイのMae-RIM(メーリム)へと取材地を移し、その独特のムードの漂う場所からエッセンスのみを抽出して再構築された風景や人物を描いた約10点を展示予定です。坂本佳子は、1968年に大阪に生まれ、東京で育ちました。1993年多摩美術大学大学院絵画修士課程修了後は、国内を中心に活動を展開し、2000年から1年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてフランスに滞在、活動しました。2005年には、府中市美術館で公開制作を行いました。坂本佳子の作品は、既製の布地や自身で柄を描いた布地を絵の具と同様の「絵を描くための」素材と捉え、キャンバスに貼付けて画面を描いていくユニークな技法をとっています。また、光そのものを表現し、南国の風景からそのまま切り取られたかのような眩しさを放つ独特の風合いを持っています。
海老原靖展 2009年5月8日~2009年5月30日 昨年の個展『Float』に引き続き、シリーズLUSTからF130号の新作油画およびドローイング作品を計約10点展示予定です。海老原靖は1976年茨城県に生まれ、2001年東京藝術大学大学院修士課程修了後、様々な展覧会、プロジェクトなどに参加、活動しています。同時期に様々なシリーズの作品を展開し、代表的な作品としてLUSTの他、NOISE、Ghost Culkin、Dressシリーズがあり、広く世界にコレクターを擁しております。2008年の北京の画廊Y++ Gallery Triwizartでの個展では、600平方メートルの敷地面積にビデオ作品を含む5種類のシリーズを展示し、大きな話題となりました。LUSTシリーズは、古来より性的象徴として捉えられている“髪”をテーマに制作されています。白い背景にほぼ無彩色の人物像を配置し、色調を抑えた精緻な筆致で、髪の毛の一本一本がそれぞれ意思を持つ生命体のように描かれています。『Float』より、往来の人物像だけでなく、背景にも描写の対象を広げ、人物とのコントラストを強調した作品を展開しています。今回はさらに色彩豊かな作品に仕上がっております。
杉山尚子展 2009年4月3日~2009年4月25日 杉山は数年来Eklipse( 触) をテーマに制作を続けてます。昨年の個展に引き続き、今回Wada Fine Arts で2回目となる本展でも同テーマを元に制作した作品を展示します。合板とステンレス棒による2m 弱の高さの搭状の立体と小品の絵画から成り立つ展覧会です。

作家コンセプト
庭園を経巡る歩みのように、一歩毎の視点の移動と共に形を変える風景、現れては消える移ろう形。「無形の形」を造る試みと同時に、とどまる、上昇する、降りてくるという「移動の状態」を固定しようと試みる。又、二次元と三次元を往復する視覚を考察する。(杉山尚子)
横山智子「TRANCE」 2009年3月6日~2009年3月28日
宮島葉一 2009年2月6日~2009年2月28日
ドナ・オン「Asleep,a Room Awakens」 2009年1月9日~2009年1月30日
[Curriculum Vitae 2008] 平川恒太、勝正光、大江慶之、清水智裕、高津戸優子、山城えりか 2008年12月2日~2008年12月20日
大橋博 性善説 2008年11月4日~2008年11月29日
海老原靖 Float 2008年10月1日~2008年10月25日
今泉敦子 2008年9月2日~2008年9月27日
土屋多加史 「聞いた話の現実味」 2008年8月12日~2008年8月16日
坂本佳子 KEELUNG2 2008年7月8日~2008年7月26日 2007年から引き続いて「Keelung」(台湾の港町)を題材に、独自の視点でエッセンスのみを抽出した風景。新作約8点を中心に展示。独特の遠近感をともなった、南国の夜のようなムードが漂う作品。
北浦信一郎展 「大人のまね」 2008年5月2日~2008年5月30日
杉山尚子展-Eklipse-Ellipse- 2008年3月25日~2008年4月18日
原高史展-Signs of My Memory pocketbooks- 2008年2月22日~2008年3月20日
石田徹也展 -事実- 2008年1月8日~2008年2月8日
大橋博展-Image of inlet- 2007年11月27日~2007年12月14日
海老原靖展 2007年10月23日~2007年11月16日
稲田美織展 2007年9月18日~2007年10月6日
今泉敦子展 2007年8月28日~2007年9月14日
土屋多加史展 王女の孤独に満ち満ちて 2007年8月6日~2007年8月24日
海老原靖展 2007年5月17日~2007年6月22日
原高史展 -signs of memory pink windows- 2007年3月20日~2007年4月28日