イメージ | 展示名 | 開催期間 | 概要 |
---|---|---|---|
水野勝規展 【non-fiction】 | 2016年7月9日~2016年7月31日 | 本展は、三重県出身で現在は京都市在住の美術作家 水野勝規(みずのかつのり)の新作映像によるインスタレーションをご紹介する もので、当廊では2013年につづき2回目の個展となります。 今回は、昨年参加した「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」の舞台でもあった兵庫県六甲山周辺で撮影された映像9編それぞれを、 プロジェクターやモニターで上映しながら、個々の映像がゆるやかにつながりをもつような展開を目指します。 | |
藤本由紀夫 丹羽康博「台本は書かれた」 | 2015年11月7日~2015年12月12日 | ||
篠原資明企画『超少女まぶさび宇宙-竹中美幸:寺田就子』 | 2015年9月12日~2015年10月17日 | 超少女まぶさび宇宙 篠原資明 1980 年代も後半になるだろうか、「超少女身辺宇宙」*1 という一文をものしたことがあった。その折の「身辺」を、この たび「まぶさび」に変えたく思ったのには、理由がある。まぶさび素材、すなわち透明素材と反射素材とが、いよいよ身辺に あふれるようになってきている、そのことにあらためて注意を促したいからだ。 ともあれ、「まぶさび」という造語について、まず説明が必要だろう。それは、「まぶしさ」と「さびしさ」を掛けあわせ て造った言葉で、20 世紀の末あたりから使いつづけてきたものだ。透明素材を活かした「すきとおり」の美学と、反射ない しは反映素材を活かした「まばゆさ」の美学とが、19 世紀の中頃から展開され、洗練されてくる、そのことに着目したので ある。もっとも、「すきとおり」の美学にせよ、「まばゆさ」の美学にせよ、「さび」の心で受けとめてこそ、「まぶさび」と いえる。そのためには、やはり、はかないもの、うつろいいくものへの眼差しを忘れてはなるまい。 今回の展覧会に参加する二人の女性アーティスト、竹中美幸と寺田就子は、そのような観点から注目してきた作家である。 寺田の作品については、21 世紀になるかならないかの頃から知っているが、はっきりと覚えているのは、京都府美術工芸新 鋭選抜展(京都文化博物館、2004 年)で、審査委員として寺田を優秀賞に推薦したときのことだ。透明素材の使い方が、 とても洗練されていたのである。竹中の作品については、VOCA 展(上野の森美術館、2012 年)で、その透明樹脂の使い方 に目を奪われことを思い出す。あまりに感動したものだから、拙ブログ、マブサビアン上で勝手に、まぶさび大賞受賞者と してノミネートしたほどだ。*2 さきほど、透明素材と反射素材とが別ものであるかのように語ってしまったが、大切なのは、透明素材も反射したり反映 したりするという事実である。たとえばショーウィンドーを覗いていると、そこに映る自分に気づくことがあるはずだ。その 場合、透かし見る向こう側と、映り込むこちら側とがダブって見える。しかも、そのダブり具合は少し移動するだけで、あっと いう間に変わったり消えたりもしよう。透明素材ならではのこの独特の奥行を、重奏する奥行と呼ぶことにしている。 寺田は、透明素材とスーパーボールやビー玉などを組み合わせることで、精妙かつ繊細な視覚世界へと誘い込む。幻惑と いう言葉を、思わず口にしたくなるほどの重奏する奥行の戯れが、そこにはある。 既製品を使うことの多い寺田と違って、竹中は支持体への直接的な定着にこだわりを見せる。たとえば透明なアクリル板 に透明樹脂を定着させるといった具合にだ。ただ、そういった操作も、アクリル板を間をおいて重ね合わすなら、どうなる だろうか。手前の樹脂が向こうのアクリル板に影を落とし、樹脂の形と影の形とが、さまざまに重奏し合うのである。 変化しつつある重奏に居合わせることで、時のたつのも忘れ、目も心も奪われる。寺田にせよ、竹中にせよ、そのような 愉悦に誘ってくれるのだ。 ただ、まぶさび素材といっても、それはそれで歴史的変遷がある。新たに開発され、使われるようになるものもあれば、 その一方で、作られなくなったり、かつてほど使われなくなったりするものもあるわけだ。子供の頃、あるいは若年時に製 作され使用されていた素材も、ふと気づくと、いつの間にか見かけなくなっている。そのような経験は、よくあることだろう。 そのような素材の一つに、35 ミリ映画用フィルムがある。このフィルムは、そもそも日本国内では数年前から製造されな くなったという。このところ、竹中が試みているのは、ほかでもないこのフィルムに光をとらえ、それらを重層的に配置す ることである。大学生の頃から、映画用フィルム現像所で仕事をしていたという竹中にとって、それは、なつかしい素材だっ たのかもしれない。 寺田がよく用いるスーパーボールやビー玉、分度器などの文房具は、子供の頃からなじんだものが多いという。竹中が語っ てくれたところでは、近くのセロハン工場の思い出が、今日の仕事に通じているかもしれないとのこと。いずれにせよ、二人 それぞれに、なつかしむことが、新しい作品へと進展しているように思われる。おさな心の展開にこそ、文化の醍醐味があ ると看破したのは、稲垣足穂だった。超少女とは、おさな心の展開の女性ヴァージョンといってよい。シューコ・ワールドと ミユキ・ワールドとが、さらに重奏すると、どうなるか。この秋が待ち遠しいゆえんだ。 ( しのはら・もとあき/ 京都大学大学院教授) | |
木村彩子展-地図をたよりに | 2015年7月4日~2015年8月1日 | ||
collection/ selection: 06 | 2015年5月1日~2015年5月23日 | 荒川朋子|Tomoko Arakawa 伊藤正人|Masato Ito 河田政樹|Masaki Kawada 竹中美幸|Miyuki Takenaka 丹羽康博|Yasuhiro Niwa 寺田就子|Shuko Terada 松原奈々|Nana Matsubara 藤本由紀夫|Yukio Fujimoto | |
丹羽康博: Receptor | 2014年11月15日~2014年12月13日 | ||
木藤純子展-ひるとよる | 2014年9月23日~2014年10月18日 | ||
木村彩子展 ” 緑に落ちる ” | 2014年7月5日~2014年7月26日 | 木村彩子の新作展を「GALLERY CAPTION」にて開催いたします。 またセカンド・スペース「front」では、同時開催として、木村が挿画を手掛けた児童文学書 「夏の朝」(本田昌子著/ 福音館書店 2014年5月発行)の原画を展示いたします。 7/19には、作品に関連して、花に触れるワークショップも予定しております。 | |
『韻-sound of the words 』 河田政樹 丹羽康博 水野勝規 | 2014年5月24日~2014年6月14日 | ||
collection/ selection: 05 | 2014年4月12日~2014年5月3日 | 寺田就子の新旧作をはじめ、ギャラリーのコレクションから展示をいたします。 | |
尹熙倉展「一抹: a touch of powder」 | 2013年11月2日~2013年12月7日 | ||
藤本由紀夫 「REVOLUTION & GRAVITY」 | 2013年9月7日~2013年10月12日 | ||
寺田就子「雨滴のレンズ」 | 2013年6月15日~2013年7月13日 | 雨の日、水滴が空から落ちてくる。 路上に溜まった雨水に光りがにじみ、雨上がりにはところどころに残る雨の粒が レンズのように周りの景色を映し込む。 いろんな表情へと姿を変える雨水を眺めていると、雨の日も悪くないと感じられる。 寺田就子 | |
水野勝規展 「monologue」 | 2013年5月7日~2013年6月1日 | ||
「pink noise」大舩真言 河田政樹 木村彩子 先間康博 寺田就子 | 2013年3月16日~2013年4月20日 | ||
collection/selection:04 | 2013年2月5日~2013年3月2日 | ||
河田政樹展「実生の庭、星座の輪郭」 | 2012年11月10日~2012年12月8日 | ||
寺田就子展 blue moment | 2012年9月8日~2012年10月13日 | ||
大岩オスカール「兎と猫、波と巣の出会い」 | 2012年7月17日~2012年8月11日 | ||
木村彩子展「そこにある きらめき」 | 2012年5月26日~2012年6月23日 | ||
うすらい "Thin ice in late winter and early spring" | 2012年3月24日~2012年4月28日 | 木藤純子、木村彩子、河田政樹、金田実生、寺田就子、百合草尚子 | |
collection/selection:03 河田政樹 田中功起 藤本由紀夫 尹熙倉 | 2012年2月4日~2012年3月3日 | ||
藤本由紀夫「philosophical toys」 | 2011年10月29日~2011年12月10日 | ||
河田政樹展「Kontrapunct」 | 2011年9月10日~2011年10月15日 | ||
Paintings:02 木村彩子、源馬菜穂、百合草尚子 | 2011年5月28日~2011年6月25日 | ||
通奏低音 | 2011年4月1日~2011年4月23日 | ||
木藤純子+水野勝規 2人展 | 2010年10月19日~2010年11月27日 | ||
大岩オスカール「抽象的な世界に囲まれている、具象的な自分」 | 2010年7月31日~2010年9月18日 | ||
Paintings [vol.2] 門内幸恵×源馬菜穂 | 2010年6月26日~2010年7月17日 | ||
Paintings [vol.1] 木村彩子×百合草尚子 | 2010年5月22日~2010年6月12日 | ||
笹井史恵展 ルドゥバイマイプリ | 2010年4月3日~2010年4月24日 | ||
Collection / Selection 02 | 2010年2月13日~2010年3月13日 | ||
藤本由紀夫展 audio / visual V | 2009年10月31日~2009年12月12日 | ||
YOON Heechang solo exhibition 「はざかい」 | 2009年9月5日~2009年10月10日 | ||
寺田就子展「水たまりにみた波の音」 | 2009年6月27日~2009年8月1日 | ||
よりみち・プロジェクト - いつものドアをあける | 2009年5月9日~2009年5月24日 | 岐阜駅周辺から玉宮町界隈に点在する店舗、公共施設、合計5ヵ所(pand / CAFE COCON / 岐阜市文化センター 町並みギャラリー 陽だまりの工房 / 八幡神社 / GALLERY CAPTION ) にて展示企画。町歩きをベースとしたイベントプロジェクト。観覧時間および定休日は各施設の時間・定休日に準ずる。 | |
group exhibition "Landscape" | 2009年3月7日~2009年4月11日 | 木村彩子・源馬菜穂・水野勝規・light note(Masato Ito/ Tomoko Yoshida)・大岩オスカール・河田政樹・寺田就子・三輪乙彦 | |
河田政樹 つきかげ | 2008年11月1日~2008年12月6日 | ||
solo exhibition/4 artists ’08 vol.2 水野勝規 | 2008年9月27日~2008年10月18日 | ||
solo exhibition/4 artists ’08 vol.2 松原奈々 | 2008年9月27日~2008年10月18日 | ||
solo exhibition/4 artists ’08 vol.1 百合草尚子 | 2008年8月23日~2008年9月13日 | ||
solo exhibition/4 artists ’08 vol.1 大槻あかね | 2008年8月23日~2008年9月13日 | ||
大岩オスカール「小さな世界展」 | 2008年6月7日~2008年7月19日 | ||
三輪乙彦展『発見の鋭いよろこび」 | 2008年5月10日~2008年5月24日 | ||
木藤純子展「Vostok」 | 2008年3月4日~2008年4月12日 | ||
寺田就子展「終わりの扉」 | 2007年11月3日~2007年12月8日 | ||
河田政樹 観光 | 2007年9月15日~2007年10月20日 | ||
大岩オスカール展 North Pole | 2007年6月30日~2007年8月4日 | ||
solo exhibition/4 artists vol.4 水野勝規展 | 2007年6月2日~2007年6月23日 | ||
solo exhibition/4 artists vol.3 大槻あかね展 | 2007年4月28日~2007年5月25日 | ||
solo exhibition/4 artists vol.2 本間純展 | 2007年3月31日~2007年4月21日 | ||
solo exhibition/4 artists vol.1 百合草尚子展 | 2007年3月3日~2007年3月24日 | ||