Exhibition Footprint:ANOTHER FUNCTION

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イメージ 展示名 開催期間 概要
鈴木星亜 展 2011年2月17日~2011年2月27日 あれはたしか『バットマン・ビギンズ』(2005)だった、人に見るもおぞましい幻影を見せて恐怖を植えつけ、発狂へと追い込む精神薬理学者が出てきたのは。これは裏を返せば、私たちにふつうに見えているものは、私たちが見ようとしているものに他ならず、しかもそこには正常であろう私たちの内なる視の形式=制度の不動性がはたらいているということだ。私たちは本当は何を見ているのだろうか?鈴木星亜の一連の営為の理念性を支えているのは、まさに根源的なこの問いかけである。(本江邦夫)
「遠藤智子」展 2010年11月15日~2010年11月27日 事物つまり存在するものは、それ自身ではなく、存在によって存在する。存在者と存在とのあいだには差異、まさに存在論的差異があると断言したのは、周知のごとく、本質的に大地的な哲学者ハイデッガーだった。大地とは存在者の母体である。そしてこの差異とはおそらく芸術の形式そのものである。 遠藤智子が繊細な手つきで染め上げた衣服、その半透明な被膜を前にして戦く私がいるのは、存在者の抜け落ち、大地の消えたそこに存在の一瞬の気配を見たからにちがいない。 本江邦夫
「青木恵美子」展 2010年3月15日~2010年3月29日 すべての芸術は常に音楽の状態に憧れる」と言い切ったのは、イギリスは19世紀末の唯美主義者ウォルター・ペイターだった。これは絵について言えば、「色とかたち」が渾然一体となった、まさにハーモニーに、その(あるいは人類の)理想があるということだ。  目下の陰鬱な世相の下、青木恵美子の(風景とおぼしき)豊穣で澄明な色彩の海の最大の魅力は「最初の色が別の色を呼んでくる」その融和的な性格にある。私はここに、何よりも希望を見ようとしているのだ。 本江邦夫
栗原那津子「Would you do me my favor?」展 2009年12月7日~2009年12月20日 きらきらした町を出て、野原をとぼとぼと歩いていたら、どこまでも続く、大きな塀にぶつかったとしよう。このとき、私は何かの内にいるのか、外にいるのか。そもそも内と外をどのように定義するのか。境界について考えるとき、私はいつも数学的には(ジョルダンの曲線定理によって)なんとか解決したこの問題を想い、境界線の曖昧さに立ち尽くす。二年ほど前に、栗原那津子はスイカかメロンの頭をした人物を描いたことがある。どうも境界線上で仕事をする人のようだ。(本江邦夫)
Roger Ackling展 2009年11月9日~2009年11月21日 作者の一言 同じ製作方法を用い作品を製作して、40年近くになります。小さな虫眼鏡で直射日光を過剰に照射すると、廃材に太陽の像が焼き付きます。作品制作は、空の下で土を踏みしめながら屋外で行います。膝に木材を抱えながらの孤独で静謐な時間、外側の視覚世界はもはや私の心を占めることはありません。思考が最小限に収斂されていく中、現れてくるひとつの特質があります。そうして、私は人の精神の茫洋たる内面の世界へ引き込まれていきます。この単純で凝縮された儀式から生まれるものが、作品自体にも内包されることがわかります。その存在は、雑多な感覚と作家の眼を通して再び取り込まれていきます。人の経験という、譲ることのできない無音の世界。魂の、命の震え。何千年の間、他の多くの人達も信じた様に、私もまた、素材との実際的対話が内面への洞察力を引き出し、再生させるのだと信じています。ロジャー・アックリング 2009年 晩夏
渡辺望「Breath of light」 2009年9月14日~2009年9月27日
「日比野拓史」展 2008年3月17日~2008年3月29日
高木彩展 2007年6月25日~2007年7月7日