Exhibition Footprint:日本橋高島屋6階 美術画廊X

〒103-8265 東京都中央区日本橋2-4-1 [地図]
tel: 03-3211-4111 fax:
休廊:
url: http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/event3/
イメージ 展示名 開催期間 概要
谷保 玲奈展 -ウブスナ- 2017年5月24日~2017年6月12日 谷保玲奈は2012年、多摩美術大学大学院絵画専攻日本画領域修了直後から東山魁夷記念日経日本画大賞展入選や、大原美術館のアーティスト・イン・レジデンス企画「ARKO」に招聘されるなど注目を集める作家です。今回は、第25回五島記念文化賞美術新人賞受賞により、2014年11月から2016年2月までスペインで研修、帰国後初の個展となります。 谷保は、生命に対峙した時に湧いてくる神秘的な美しさへの純粋な感動や畏怖を、精緻な描きこみと生物的な豊穣な色合い、スケールの大きい時間軸で、ビッグバンのように増殖拡大する有機的な造形として表出させます。ヒトが誕生するとき、母胎の羊水の中で生命の進化の過程を再び辿りなおすように、画面には植物や海洋生物などがうごめき、自身の中に湧き上がるイメージのままに、ある種グロテスクともいえる美も孕みながら描かれます。 同一の画中でミクロなモチーフを裏返す大きな世界感、臓器の襞のようなぬめりや艶をザラついた日本画の画材で表現するパラドックスは、あらゆる民族や文化が交じり合うスペインでの研修で得た多様性への認識と、自身の存在がマヨルカ島の自然へと溶融していく体験が更に強くしていきます。 「ウブスナ」は幅6.5メートルの新作のタイトルです。産土(うぶすな)は此の地で生を受ける、出自のことであり、その土地の守り神の意味もあります。海外研修を終え、画家としてのアイデンティティを更に深く見つめなおす、谷保玲奈の求める“生地”はどこにあるのでしょうか。
彫刻//新時代 シリーズ2 vol.Ⅳ  浅野井 春奈展 -unconsciousness- 2017年5月3日~2017年5月22日 深井隆先生プロデュースの「彫刻//新時代 シリーズⅡ」の第4弾企画。 1990年東京都生まれ。2014年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程修了。 作家初個展のなる今展は作家が想像する夢のシアターに登場する人物・動物など新作を一堂に展観。 ※unconsciouness=無意識の意。 アンコンシャスネス
ー野の粒たちー 田村 崇 彫刻展 2017年5月3日~2017年5月9日 1979年栃木県佐野市に生まれ、2004年宇都宮大学教育学部を卒業。2007年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻終了後、個展・グループ展で作品を発表さています。今展では「野の粒たち」を副題として、先生が幼き頃より触れてきた、田圃の周囲にいる猫、蛙、金魚、鼠、などの生きるものを、木と陶を素材として、どこか可愛らしくもある生き物たちの凛とした作品約25点を展観いたします。
上出 惠悟 わすればなん Forgotten banáns 2017年3月22日~2017年4月10日 上出惠悟氏は九谷焼の窯元である上出長右衛門窯の六代目として、職人達と共に伝統的な九谷焼の姿を守りながら斬新なアイデアで窯をプロデュースし、また作家個人としての作品も発表して注目を集める作家です。歴史や伝統などの背景を多面的に捉え、洒脱や諧謔を弄し再構築した作品は現代の九谷焼の新たな可能性を示し、多方面から高い評価を受けています。 大学で絵画や現代美術を学んでいた上出氏は当時、家業である九谷焼の現場に身を投じ素材と対峙する中で、「甘蕉(ばなな)」をモチーフにした作品を大学の卒業制作で発表します。以降、「甘蕉」は継続的に制作を続ける上で重要なテーマのひとつとなり、代表作として認知されるようになります。しかしながら、九谷焼というある種の制約を逆手にとり、産業として、美術として様々な可能性を広げている現在の上出氏にとって、デビュー当時から取り組んできたそのモチーフへの意識や思いは変容の時を迎えているようです。 作家個人としては久しぶりの発表となる今展では「甘蕉」を発表いたします。 多彩なメタファーを内包する上出惠悟氏の「わすればなん」をご堪能ください。
「ふたりの証拠」 前田朋子展 2016年11月30日~2016年12月26日 前田朋子は、自ら撮影した写真やインターネット上など様々な媒体から得て加工した画像をもとに、更にそれらを油彩画に置換することで、情報のオリジナルと複製が渾然一体となって氾濫する現代社会の、ヴァーチャルな装飾に隠蔽されたグロテスクな欲望や人間の無意識的なリアリティーを炙り出す作品を制作し続けています。 「凡人は模倣し、天才は盗む」とはパブロ・ピカソの言葉とのこと。 複製技術が発達した現在、画像や音声はおろか立体までもがコンピューターによって簡単にコピーできる時代となりました。 オリジナルが備えている威を利用したり代替する意味での即物的な「複製(コピー)」と、オリジナルを起源として文化の継承の中で重要な役割を担い、その技術や精神性を受け継ぎながらまた別次元に昇華させる「写(うつ)し」。 美術作品においても前者であれば単なるコピーか贋作に、後者であれば正統な芸術にと分かれます。 また、日本の伝統美においての「写し」は、西洋の観念では「模倣」になってしまうこともあるかもしれません。 その分水嶺はどこにあるのでしょうか? 今回は、実存する伝統工芸作品や一般に流通している実際の商品などをモチーフに採り上げ、プロセスを加え、“ふたつの境界”を曖昧にし、前田朋子による同等な作品として再生させます。 膨大な情報とモノに溢れ価値観も多様化した現代において、果たして“本物”や“本質的な価値”とはどういうことであり、どのような意味をもつのかを考える機会を提示いたします。 振りかえってみれば、私たち生物もDNA遺伝子の脈々とした「写し」の繰り返しによって今ここに存在しています。 現代ではそれにクローンという人為的な生命「コピー」の技術が加わります。私たち人間の「本質」も同時に問われているのかもしれません。
村田 朋泰の世界 -森のレシオ から 木ノ花ノ咲クヤ森 まで- 2016年11月9日~2016年11月28日 村田朋泰氏は1974年東京都に生まれ、東京藝術大学在学中に制作した映像作品『睡蓮の人』で第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞し一躍注目を集めます。 その後も独特の哀愁やノスタルジー、夢や記憶をテーマにした映像作品を発表し数々の賞を受賞するなど高い評価を受けている映像作家です。 目黒区美術館、平塚市美術館の個展で見せた平面・立体・映像によるインスタレーション表現や、Mr.Children 、大塚愛、ガリレオ・ガリレイのMVのステージ用アニメーションを手掛けるなど表現とその活動は多方面に亘り、日本における人形のコマ撮りアニメの先駆的な作家の一人として活躍を続けています。 美術画廊Xで7年振りとなる今展では、NHKの「プチプチ・アニメ」で放送され、高い人気を誇る代表作「森のレシオ」の最新作を含め、村田朋泰の世界展としてこれまでの活動を一堂に紹介いたします。 「森のレシオ」DVDの先行販売とともに、各話で使用されたセットやキャラクター人形、新作のオリジナルの絵本原画、これまでの映像作品のキャラクター人形なども併せて展観いたします。 また「森のレシオ」のダイジェスト映像をはじめ、各シリーズの代表作、貴重なメイキング映像を同会場にて上映いたします。 どうぞこの機会に映像作家・村田朋泰の世界をご覧ください。
高畑 一彰 transformation 2016年7月6日~2016年7月25日 1967年神奈川県生まれの高畑先生は、1995年東京藝大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了し、主に人物をモチーフに、石膏、木、鉄、ガラス、セメントなど様々な素材での彫刻作品を個展中心に発表を続けられています。 想像上の人々(より身近にいそうな)をつくっているにもかかわらず常に自画像のようであり、また逆にその人になりきっているような感じになるという高畑先生。画一的な社会や人々への反発ともとれる作品、新作を約10点発表いたします。
- ガイガイ- 宮崎 進展 2015年11月18日~2015年12月7日 宮崎先生の戦争と抑留の体験と記憶から導き出される作品は、生きることの尊厳と、魂に共鳴する詩的な美によって私たちの意識を打ちのめします。 日本橋店美術画廊Xで7年ぶりとなる今展では、トルソなど人体をモチーフにした未発表作品を中心に、立体・平面作品を展観いたします。 皚皚(ガイガイ)とした荒野の下で、作品たちの沈黙の声をお聴きください。 ※ガイガイ(皚皚):霜・雪などの白く一面に見えるさま
北川 健次展 午睡の庭-繁茂する蕁麻の緑陰の下で 2015年10月28日~2015年11月16日 北川先生は版画・写真・オブジェ・コラージュ・詩・美術評論など幅広い表現活動で注目を集める作家です。虚像と実像の狭間を「引用」という方法論により紡ぎだされる特異な世界観は、「視覚化された詩」ともいうべき深い詩情性をたたえ、多くの美術ファンを魅了しつづけています。 昨年発刊した著書『美の侵犯-蕪村×西洋美術』での、与謝蕪村と西洋美術のイメージを独自の視点で結び付ける予測を超えた知的考察は、多方面から反響を呼び、北川芸術の新たな側面を提示しました。 当画廊7回目の個展となる今展では、新作のオブジェ、コラージュを中心に珠玉の作品を一堂に発表いたします。
不可視の真実・可視な嘘 高橋恭司×たかはしじゅんいち 2015年10月7日~2015年10月26日 このたび高島屋では『不可視の真実・可視な嘘 高橋恭司×たかはしじゅんいち』を開催いたします。共に60年代前半に生まれ、ある一定期間海外を生活の拠点にするなど共通項の多い両氏。コマーシャルフォトの世界に身をおいてきた二人の写真家が『都市と身体性』をテーマとした二人展を展観。 クライアント、被写体の制約から解き放たれ自己表現のみの為だけに撮影された作品からはそれぞれのバックボーンが垣間見られます。都市(街)とヒトを媒介し、写真というメディアを通して身体性や他者性を記号化するふたりが同一空間で織り成す世界をどうぞご高覧ください。
田中 武展 2015年9月16日~2015年10月5日 人間の煩悩の世界を鋭くも、ユーモラスに描く注目の若手作家。 2回目の個展となる今展は、人気のシリーズ作品「十六恥漢図」の 新作ほか、円山応挙の名作「大瀑布図」から着想を得た大作「大氷瀑布図」など20数点を一堂に展覧いたします。
川端 健太郎展 -器官- 2015年8月26日~2015年9月14日 川端先生は1976年埼玉県生まれ、2000年に岐阜県の多治見市陶磁器意匠研究所を卒業しました。 近年、気鋭の陶芸家を多数輩出して全国的に注目を集める「意匠研(いしょうけん)」出身作家の中でも、その才能は早くから注目を集め、パラミタ陶芸展大賞をはじめ、数々の賞を受賞するなど高い評価を受けている若手陶芸家の一人です。 磁土の手捻りによる有機的な造形に、多彩な釉調の表情で植物や生命を想起させるユニークな作品を制作しています。他に類を見ない独特な作品は岐阜県瑞浪市の自然に囲まれた環境で、生命の循環、再生といった自然の光景との関わりなど日常体験が制作への欲求となって生み出されています。新たな生命の誕生に歓喜し、自身の内面や感情の発露として土という素材に向き合い、生物を構成する「器官」が連鎖、変容を繰り返すかのような様は、川端先生自身の意志や存在を自らが確認する行為であるかのように感じます。 今展では、新シリーズの作品を含む、代表作を一堂に展観いたします。
吉川 民仁展 -weather- 2015年7月1日~2015年7月20日 透明感のある色彩や絵の具の痕跡、ペインティングナイフで削られるダイナミックな線描など、吉川先生は観る者の潜在意識を揺さぶるかのような躍動感に満ちた抽象絵画を描き、近年評価を高めている作家です。 自身の内面に移ろう感覚に委ねながら、光、風、音といった眼に見えない自然からの波紋を自らの深層の表象として、独特のリズム感で即興的に導き出される色や形。キャンバスと向き合い、自身の中で派生、変容し続ける吉川先生の世界観は、詩情性と空間の広がりをみせながら、絵画の魅力とその無限の可能性を感じさせてくれます。 今展では150号の大作から小品まで約20点を一堂に展観いたします。
向山 裕展 砂の原野・霊告II 2015年6月10日~2015年6月29日 これまで海の生物などを主題としながらもどこかユニークな構図で緻密かつ繊細にキャンバスに描く油彩に定評がある向山先生の2年振りの展覧会です。 今回は、近年発表してきた「砂の原野・霊告」というテーマをより掘り下げ、これまでの評価の高い海の生物をモチーフとした作品のほか、立体を含め、新しい方向性をうかがわせる作品をあわせた近・新作約20点を展観いたします。
作品集出版記念 福本 潮子展-藍の青- 2015年4月29日~2015年5月18日 藍染めをアートの領域に高めた先駆的存在として国際的に活躍する福本先生の、藍の制作を始めて40年の集大成である約150点の代表作を掲載した作品集の刊行に併せた記念展です。 日本古来の気質にあった精神性の高い色といわれる青。 その「藍の青」の奥深さに魅せられた福本先生は、伝統素材と技法を用い、現代美術としての掛物や、インスタレーションによる空間表現など、従来の藍染めにはない革新的な作品を発表し注目を集めました。近年、手仕事として途絶えてしまった「古布(こふ)の再生」をテーマに、自ら収集した地方の厳しい気候風土を象徴する仕事着を解体し、染め、縫い、再構築した作品を発表。 人々の生活の歴史を藍で染め、アートとして現代に甦らせるというコンセプチュアルな表現で更なる評価を高めています。 今展では、藍染めの茶室をはじめとした近年の代表作に、貴重な布を用いて制作した新作を加え10余点を発表いたします。藍と余白の調和が美しい福本先生の「ジャパンブルー」の世界をぜひご覧ください。
深井 隆 彫刻展 翼-逃れゆく思念- 2015年4月8日~2015年4月27日 日本の現代彫刻界をリードする深井先生は、1951年群馬県高崎市に生まれ、1978年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了。1989年には第14回平櫛田中賞を受賞、2001年には第12回タカシマヤ美術賞を受賞され、現在は母校、東京藝術大学美術学部彫刻科教授として後進の指導に尽力されています。 木やブロンズ、大理石などの素材を用い、深遠で静謐な世界感を表現し現代彫刻界をリードする深井先生。 今展では「翼」をテーマにした新作を中心に、大作の木彫および蝋型のブロンズによる小品など一堂に展観いたします。
Flower 2015年3月18日~2015年4月6日
保田井智之展 torus 2015年2月4日~2015年2月23日
矢部 俊一展  -空刻 Reloaded 備前- 2015年1月14日~2015年2月2日 矢部俊一は1968年岡山県に生まれ、名古屋芸術大学で彫刻を学び、卒業後は備前に戻り修業し作陶の道に入りました。備前家の祖父と父をもつ矢部は、その歴史や伝統を受け継ぐ一方で、備前を一つの素材として捉えた彫刻作品を制作するようになります。 紐作りで成形した胎土の表面を暗闇の中で逆光を当てながらカンナで削り制作する代表作「空刻」シリーズの作品は、花鳥風月をも感じさせる優雅さをも漂わせ、褐色の土肌とエッジの効いた緊張感と広がりは、従来の備前焼にはない新たなイメージを喚起させてくれます。 精神を研ぎ澄まし、光と影を往還しながら、空間から見えない何かを紡ぎだすかのように削ぎ出される「空刻」は、備前のDNAを受け継ぐ矢部だからこそ出来る表現であり、備前焼に新たな歴史を刻み始めていることといえるのではないでしょうか。 今展では近年国内外で評価を高めている「空刻」シリーズの代表作品を一堂に発表いたします。
林ナツミ展「本日の浮遊」加速する自由 2014年12月27日~2015年1月12日
Silent Light 2014年12月3日~2014年12月25日 美術画廊Xでは初の試みとなりますクリスマステーマの展覧会。 今展ではクリスマスから想起される『光』をテーマにアーティストそれぞれの考える光とその周辺を表現して頂きます。静寂に支配された森の中でひっそりと瞬く一灯の光が希望に満ちたそれであるかのような、光を包括する作品を一堂に発表していただきます。
三瀬夏之介「画家の方舟」 2014年11月12日~2014年12月1日
北川健次展「Stresaの組鐘ー偏角31度の見えない螺旋に沿って」 2014年10月22日~2014年11月10日
奥村美佳展 桃源郷を探して 2014年10月22日~2014年10月28日
水墨最前線2014 尾長良範/斉藤典彦/山河全 2014年10月1日~2014年10月20日
作品集刊行記念 松浦浩之展 SUPER ACRYLIC SKIN 2014年9月10日~2014年9月29日
金理有展 Hypothalamaniac 2014年8月20日~2014年9月8日
リアリズム4人展<洋画>三浦明範/廣田真知子/港信夫/安冨洋貴 2014年8月12日~2014年8月19日
吉賀伸展 UNFORMED SENSES 2014年8月6日~2014年8月18日
松山賢 カラー・ミー・ポップ 2014年7月16日~2014年8月4日 作品写真をひとに見せると、これは絵ですか?写真ですか?とよく訊かれる。はじめの頃は絵です、と答えていた。その度に「エーッ !?」と驚かれる。心の中で「絵ーっ !?」と駄洒落が思い浮かぶ。何度も訊かれるようになると、これは写真です、と答えるようになった。絵を撮った写真です、と。何の疑いもなく絵だ と思っているが、作品集、画集というものは全て写真集なのである。  絵画に描かれているモチーフは、そう見えるように絵具を画面に置いたものである。写真のように見える ように、絵具を混ぜて色をつくり、細かく筆を運んだり、ぼかしたりしているものが表面に見えている。  写真のように見えるように描いた絵は、絵画面の表面にすぎない。表面であるということを明らかにする ように、その上に模様を盛り上げたり、彫ったりしている。  今回の個展では、皿に置いた絵具を描き、その絵具で背景を塗っている「絵の具の絵」、モチーフの上、あるいはモチーフ以外の上に模様を盛り上げたり、彫ったりしている「模様の絵」、アクリル板に描いた「カラー・ミー・ポップ」など、10cm四方の小品から2mの大作まで、およそ50点の作品を展示します。
巧術 デパート・リミックス・其之貳 2014年6月25日~2014年7月14日 これまで日本人ならではの物理的な細やかさや器用さは「工芸的」といわれ、西欧的な美術観においては、むしろ軽んじられる傾向にありました。そうした観点、即ちは外国人からの視点による異国趣味、日本趣味に基づかない、より日本の美術ならではの在り方を模索する上で鍵となるのは、その「工芸的」なるものを支える「技巧」です。「巧術」はこの「技巧」を新たな武器とし、その鍛錬、修練による、自らをより高みへ運ぼうとする作家達の提示によって、これまでの現代美術とは一線を画した、新しい価値観の創造を目指しています。即ちは、日本が古来からもつ力をもってして、日本美術の未来、その独自性、その可能性を具体的に示唆しようと目論まれる展覧会を開催いたします。 あるがせいじ、児玉香織、佐藤好彦、及川聡子、東 麻奈美 他、全約10名
加藤委展 サンカクノココロ 2014年6月4日~2014年6月23日
今野健太展 あいとなるものもの 2014年5月14日~2014年6月2日
まばゆさ/けしき 伊庭 靖子展 2014年4月23日~2014年5月12日 1967年京都市生まれの伊庭先生は、嵯峨美術短期大学版画科専攻科を修了、2001年から文化庁在外研修員としてニューヨークに1年間滞在。2010年(平成21年度)タカシマヤ美術賞を受賞。 自ら撮影した日常的なモチーフの写真をもとに油彩に描き、視覚を通してものが持つ質感を絵の中で顕にし、鑑賞者の感覚に訴える作品で人気です。 高島屋初個展となる今回は「クッション」をモチーフにした作品を中心に、柄物のティーカップを描いた作品など、今までにない新たなタッチを加えて表現いたします。
hearts 小俣英彦展 2014年4月2日~2014年4月21日
赤摩千穂展 「在る。」 2014年3月12日~2014年3月31日
Landscape 福本潮子/徳丸鏡子 2014年2月19日~2014年3月10日
~蘇る悠久の美~赤木範陸展 2014年2月19日~2014年2月25日 このたび髙島屋では、赤木範陸展を開催いたします。先生は、1961 年大分県に生まれ東京藝術大学大学院 修了と同時にミュンヘン国立芸術大学にドイツ学術交流会により留学、芸術家に付与される最高学位を授与され、 現在は横浜国立大学教授として活躍されておられます。熱く融けた蜜蝋で描く、2000 年前の失われた絵画 技法“エンカウスティーク”で織りなす独自の絵画世界、大作から小品まで30 余点を展観いたします。 是非、ご高覧賜りますようお願いいたします。
サウンド・エンカウンター 多田正美展 2014年1月29日~2014年2月17日
中山徳幸展 2014年1月8日~2014年1月27日
滝上優展 やどりぎ 2013年12月11日~2014年1月6日
ROSE ROSE ROSE 2013年12月4日~2013年12月10日 2010年「5月の薔薇展」2012年「ラビアンローズ」に続き、高島屋のイメージフラワーである薔薇をテーマにした展覧会。日本画・洋画・立体それぞれの分野で活躍する先生による個性豊かな薔薇を展覧したします。
王舒野展(ワン シュウイエ)−分界なき世界・反造形の視覚ー 2013年11月20日~2013年12月9日 1963年中国黒龍江省生まれの王先生は、北京・中央工芸美術学院(現・清華大学美術学院)を卒業後、1990年に来日されました。その後10年間は作品の発表をせず、宗教・哲学などの精神世界の探求と独自の絵画表現の創出に専心され、自身の目指す理想的精神境地を絵画芸術という手段で視覚的に表現しようと現在に至ります。 「涌筆(ゆうひつ)」という、モチーフの輪郭を解きほぐしていくような独自の繊細な技法で描くことで、伝統的絵画技法、洋の東西の思考の違いなど、その境界を解体、融合し、新たな世界を創出することを試みられています。 今回は油彩、水墨の大作から小品まで約15点を出品いたします。
北川健次展「ガール・ド・リオンの接合された三人の姉妹」 2013年10月30日~2013年11月18日
松山賢「たてる絵」 2013年10月23日~2013年12月17日 2階ファッションフロアに点々と並ぶ、12個のガラスケースに、絵画を立てて置いて展示します。 10x10cmの作品を中心に、「絵の具の絵」「原寸の絵」「写真の絵」など34点です。 グラビアアイドル風の少女をモチーフに、現代を生きる女性たちの風俗・文化・身体感をユーモラス且つ、過度なセクシャリズムで描いてきた松山賢。これまで、いきものカード・探索・大首絵・抽象ガール・地図などを多様なシリーズで発表してきました。 近年では「絵の具の絵」「原寸の絵」など、よりコンセプチュアルな作品を制作。 「抽象画でも具象画でも、絵の具による色と形、マチエールとして見える。」 「赤い色の面は赤い色の絵の具が塗られたものにすぎない・・・」 とするミニカー、蝋燭などを描いた「原寸の絵」ほか一堂に展観いたします。     髙島屋美術部
重野克明 版画の鬼と化す 2013年10月9日~2013年10月28日
笹井史恵 漆芸展 みのり 2013年9月18日~2013年10月7日
彩色木彫 土屋仁応展 2013年8月28日~2013年9月16日
SUMMER SHOW 2013 2013年8月7日~2013年8月13日 昨年タカシマヤがばらをシンボルフラワーとして60周年を迎えたことを機に気鋭のアーティスト24名にショッピングバッグなどに使われている、ばらのデザインをモチーフに作品を創作いただきました。 また、本年は世田谷美術館で開催の『暮らしと美術と高島屋』展の関連企画と致しまして、暮らしにアートをといったテーマでLPジャケットやトルソーを支持体として10名の現代美術家のみなさまに新たに作品を創作いただきました。 これら高島屋のオリジナル作品を一堂に展観いたします。どうぞご高覧賜りますようご案内申しあげます。 〈出品作家〉 【輪ばら】 岩田壮平・大河原 愛・大谷有花・大森暁生・金丸悠児・川久保ジョイ・極並 佑・斎正機・さとうかよ・重野克明・たかはしじゅんいち・瀧下和之・土屋仁応・永島千裕・中村ケンゴ・福井江太郎・フジイフランソワ・松浦浩之・松山賢・ミヤケマイ・安岡亜蘭・山本太郎・渡辺おさむ・渡邊佳織 【LP&トルソ】 石塚隆則・笠原 出・カンノサカン・重野克明・住吉明子・関本幸治・田中武・中村ケンゴ・藤井健仁・松山賢
忘れていた絵 長沢明展 2013年7月17日~2013年8月5日
吉川民仁展 spin off 2013年6月5日~2013年6月24日
畠山耕治 2013年5月15日~2013年6月3日
神彌佐子 蜜の庭 2013年5月15日~2013年5月21日
妖怪奇譚II 金子富之展 2013年4月24日~2013年5月13日
「世界と孤独」vol.5 今村源 -わた死としてのキノコ- 2013年4月3日~2013年4月22日
Recto emotion -刺繍表現に見る今日の作家たち- 2013年3月20日~2013年4月2日 こんどうひさし、坂田あづみ、高田安規子・政子、建部あき子、平田あすか、福嶋さくら、宮田彩加
欲望のグラデーション 前田朋子展 2013年3月13日~2013年4月1日
sh 高井史子展 2013年2月20日~2013年3月11日
内田あぐり展 2013年1月30日~2013年2月18日
佐藤温展OntheWay 2013年1月9日~2013年1月28日
「世界と孤独」vol.4岡野智史×佐藤玲子展 2012年12月12日~2013年1月7日
鈴木亘彦展FLIPPER 2012年11月21日~2012年12月10日
齊藤秀樹ー木彫展ー 2012年11月7日~2012年11月20日 魚・兎・蝸牛など身近な自然をモチーフとして木彫で表現しています。2010?2012年に制作した、新作を含む約22点を出品予定。齊藤秀樹コメント:「幼いころに見ていた小さな自然誰でもが触れたことのある生き物たちさまざまな忘れてしまった子どもの頃の記憶を喚起するきっかけになれば・・・という思い出で身近な自然を木で作っています」
北川健次展「密室論ーブレンタ運河沿いの鳥籠の見える部屋で」 2012年10月31日~2012年11月19日
小川待子-月の向こう側- 2012年10月10日~2012年10月29日
菅原さちよ展 2012年10月10日~2012年10月16日
田中武隠暗展 2012年9月19日~2012年10月8日
「世界と孤独 Vol.3」 -「私」のあらわれ- 小沢裕子×村山悟郎展 2012年8月29日~2012年9月17日 主にWEB上で入手した映像にそれとは無関係なテキストを字幕としてつけた映像作品を制作する小沢裕子と、自らがつくったルールのもとに麻紐を編み下地を塗りペインティングを施すという大掛かりな立体ペインティングなどを発表する村山悟郎による展覧会です。 それぞれに美術表現は異なるものの「自分」や「私」についての認識・存在論など「自己へのアプローチ」という共通の問題意識を持つ二人が今展では“私のあらわれ”をテーマに、映像や二人のコラボレーション作品、写真、ドローイングを発表いたします。
東京藝大油画教員展 2012年8月15日~2012年8月21日 東京藝術大学の油画・版画・油画技法材料の各分野にて後進の指導にあたり、多くの作家をサポートし世に送り出している教員による展覧会です。 非常勤講師や教育助手の先生方も含めた約30名の出品です。
水墨最前線2012 -朝倉隆文 及川聡子 大塚怜美- 2012年8月1日~2012年8月13日
板東里佳展 Beyond Windbreak 2012年7月25日~2012年7月31日
向山裕展「遠雷・黒点」 2012年6月27日~2012年7月16日
村上 清展 2012年6月6日~2012年6月25日 村上清先生は1971年に生まれ、東京藝術大学彫刻科で細川宗英先生、澄川喜一先生、同大学院文化財保存学で長澤市郎先生の薫陶を受けました。 爾来、仏像修復や制作のかたわら、仏像をテーマにした新感覚の作品を制作しています。 自らを「佛師(ほとけし)」と称し、いわゆる仏師(ぶっし)とは一線を画す独自の造形性を目指し、従来の仏像彫刻には見られなかった現代的な仏像美の世界を生み出しています。 また現在、宇治平等院からの委嘱による国宝・雲中供養菩薩像の模刻に取組まれるなど、大きな話題を集めています。 どうぞご高覧ください。
Ceramic/Figurative 北川宏人・林茂樹・日野田崇 2012年5月16日~2012年6月4日 各々の作品世界を表現するうえで必然としての素材であった『陶』という共通言語を用い、既成のジャンルを超えクロスオーバーな世界観を見せる三人のアーティストによる新・近作を一堂に展観いたします。 それぞれが見せる時代精神の具現化された陶表現はステレオタイプからの開放を明示してくれます。 ぜひご高覧賜りますようご案内申しあげます。
松本陽子展 約束の色 2012年4月25日~2012年5月14日
LA VIE EN ROSE 薔薇色の人生 2012年4月11日~2012年4月18日
世界と孤独 VOL.2 石川 卓磨展 2012年4月4日~2012年4月23日 袴田京太朗氏プロデュースによるシリーズ企画の第二弾を開催いたします。 先生は関連性のない複数の写真を組みあわせて提示し、その断片(写真)を鑑賞者が独自の解釈で繋げ、ひとつの世界をつくるというコンセプチュアルな写真作品を制作しています。大学で絵画を学び、絵画と映画の挟間にある写真というメディアに興味を引かれる中で、写真や映画が登場する以前の絵画の役割や存在について考え、鑑賞者のイマジネーションにより図像を読み解いていくという絵画の原初性に着目しました。様々な表現媒体が増え、写真と絵画の性質が交錯する現在において、記録としての「うつす」写真ではなく、「つくる」という絵画的な手法でみせる作品は、絵画がやめてしまったその役割について考察しています。 今展では写真とドローイングを約20点の出品予定です。
COMPLEX 2012年3月14日~2012年4月2日 大久保如彌、高井史子、寺島茜、中井章人、長谷川有里
高木こずえ展 ーMID.SUZUー 2012年2月22日~2012年3月12日 今回は15歳から撮り続けた「MID」と幼少まで過ごした地に拠点を移し、完成させた最新シリーズ「SUZU」を発表いたします。
遺跡の空 竹内啓展 2012年2月1日~2012年2月20日 作品を野外で制作するユニークな手法。今回は東日本大震災後の岩手などの遺跡で制作された「遺跡で描く」シリーズの作品を発表いたします。
Flower 2011年12月14日~2012年1月9日
「世界と孤独 VOL.1 東島 毅」展 2011年11月23日~2011年12月12日 このたび美術画廊Xでは全5回にわたるシリーズ企画の第一弾となる「世界と孤独 vol.1 東島毅」を開催いたします。 大画面上に濃紺を基調とした静謐な色彩を湛えた作品で、国内外で高い評価を受ける東島毅。近年は見るものを圧倒する大画面の絵画を床面に設置する作品を発表し、その表現の可能性や方向性を追求して注目を集めております。大きな画面に記される記号や言葉は生活とともにある表現を標榜する東島の内なる思いが言葉となり、東島の身体を通りぬけ色と線となって現れます。
山田 純嗣展 -絵画をめぐって- 2011年10月12日~2011年10月31日 このたび日本橋高島屋美術画廊Xでは「山田純嗣展 −絵画をめぐって−(仮称)」を開催いたします。2008年以来、2度目の個展となります。 山田純嗣は1974年長野県に生まれ、1999年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科油絵専攻を修了後、個展やグループ展を中心に作品を発表しています。 自ら作り出した立体物を写真撮影し特殊な印画紙に焼き付け、更に銅版で細密な線を重ねる「インタリオ・オン・フォト」という独自の表現手法を用い作品を制作。幾層ものフィルター(イメージ)を通し、「平面」と「立体」との関係性を反芻しながら、「虚構」と「現実」、「内(自分)」と「外(他者)」など相反しながらも日常に混在する事象や、「視覚」「認識」「記憶」などの曖昧な関係性、それを移行する心の動きを形にしていきます。何層にも重なり合うイメージと繊細で美しいマチエールは私たちに既視感を呼び起こし、神秘的な夢の世界に誘います。 今展では近年精力的に取り組んでいる、古今東西の名画をモチーフにした−絵画をめぐって−のシリーズを発表予定。立体作品によるインスタレーションの展開と、それら立体にイメージを重ねたインタリオ・オン・フォトによる新作を発表予定。
北川 健次展ー密室論ー 2011年9月21日~2011年10月10日 剥製を被写体にした写真作品、フランスのアンティーク雑貨を用いたオブジェなどを発表いたします。
シリーズ彫刻 新時代 vol.6 -拾いもの- 原 真一 展 2011年8月31日~2011年9月19日 このたび高島屋美術画廊Xでは、5年間にわたり展開してきたシリーズ彫刻//新時代の最終展として原 真一展を開催いたします。原氏は、常に不用な部分、蛇足であり無駄なものに着目し、自身が思考する如何わしい領域を付加することで自己表現しています。また完全無欠な芸術作品とは異なる価値を尊重しています。 今展のテーマである「拾いもの」とは、排除されたものや無視され続けたものに内包する概念を反映し再生する提示です。幼少期の記憶にある田舎の原風景やB級カルトムービーを見るかのようなオブセッションが、石彫や木彫、ブロンズ、ペインティング作品として具現化します。 これまでのシリーズ彫刻//新時代をブレイクスルーする本展は、彫刻が生む新しい表現の広大さを予感させます。
META X 2011 2011年7月27日~2011年8月15日
森村 泰昌 新作展 「絵写真+The KIMONO」 2011年7月6日~2011年7月25日 1831(天保2)年に京都烏丸で誕生した高島屋は、2011年の本年、創業180周年を迎えます。呉服商から出発した高島屋は、着物、美術染織品の製作・販売を通して多くの美術家と親交を深め、その過程で創設された美術部は百年を超える歴史を持ちます。 高島屋美術部では、進取の気風を持つこの企業の良き伝統を守り、また次の世代へと文化を伝え更に飛躍していくことを願い、そのテーマを実現していただけるアーティストとして、古今東西の名画、女優、20世紀の歴史上の人物などに扮したユニークなセルフポートレイト作品で、社会や人間の深層心理に鋭く迫り、国際的に評価の高い現代美術家・森村泰昌氏に、創業180周年記念作品の制作を依頼いたしました。 作品の題材は、1929(昭和4)年に製作された、北野恒富筆『婦人図』を原画とする高島屋のポスターです。総絞りの友禅を片肌脱いだ女性像と与謝野晶子の歌「香くはしき近代の詩の面影を 装ひせんと明眸のため」が添えられた、上品なエロスを湛えたこのポスターは、駅に掲示するやたちどころになくなってしまったほどの人気だったということです。 この『婦人図』が、6種の衣装を変え、森村泰昌氏のセルフポートレイト作品として現代に蘇ります。森村氏と、高島屋美術部、呉服部、そして高島屋文化の殿堂・高島屋史料館との歴史的コラボレーションによる“香しき明眸”をぜひともご高覧ください。
「ジパング展」31人の気鋭作家が切り拓く、現代日本のアートシーン 2011年6月1日~2011年6月20日 冒険家マルコ・ポーロが、わが国を黄金郷であると伝えた時と同じように、いま日本 は新鮮な発見と驚きをもって世界に迎えられています。人々の視線の先にあるのは、 産業技術や食文化だけではなく、独自の美的世界から表現された日本の現代アート。 本展では、21世紀の現代アートを担う31人の気鋭作家による、絵画や立体、映像など の作品を展観。欧米美術の枠組みにとらわれることなく、エネルギッシュかつ自由闊 達に表現された見る人を熱く、高ぶらせるような作品の数々をご覧ください。 ■展覧会キュレーター: 三潴末雄(ミヅマアートギャラリー ディレクター) ■企画プロデュース: 井村優三(イムラアートギャラリー ディレクター) ■予定参加作家数:31 名 会田誠、青山悟、池田学、石原七生、上田順平、O JUN、岡本瑛里、風間サチコ、樫木 知子、熊澤未来子、 鴻池朋子、近藤聡乃、指江昌克、染谷聡、棚田康司、束芋、天明 屋尚、南条嘉毅、藤田桃子、町田久美、三瀬夏之介、宮永愛子、森淳一、山口藍、山口晃、山史生、山本太郎、山本竜基、吉田朗、龍門藍、渡邊佳織
-妖怪奇譚- 金子富之 展 2011年5月25日~2011年6月13日 金子富之氏は埼玉県に生まれ、幼少の頃より超常現象や妖怪に興味を持ち、その世界観を表現するために日本画家を志す程でした。東北芸術工科大学に進学することで、芭蕉が旅をし、『遠野物語』を育んだ土地の空気に触れることによって、更に“怪異なるもの”への感受性を研きました。2006年に角川書店の「怪大賞しょうれい賞」を受賞した際には、水木しげる氏や荒俣宏氏、京極夏彦氏ら審査委員に強烈な存在感を示しました。 仏教における「唯識」の考えには、「第七識(末那識)」という“魔が現れる”潜在意識のゾーンがあり、ここが金子富之の“妖怪画”が生み出される発想の根源となっています。今展では、作品構想の元となった膨大な制作ノートの一部や、「鳥黐幽霊」「東方の大王」など、金子富之が描く妖怪や精霊の世界が遺憾なく展開されます。また、会期中にはゲストを招いてのギャラリートークや、東北山形発祥の武術「居合」の作家自身による演武も行います。 怪しくも郷愁漂う“金子富之妖怪画”の生への讃歌を、ぜひご高覧ください。
はざま -Between Images- 2011年5月4日~2011年5月23日 写真(あるいは写真技法)を用いて制作された作品から、被写体の意味や文脈に依らない“見る”という行為・事象の本質を探ることをテーマにした、関西在住の5名の作家によるグループ展。小品から大作まで約30点の出品予定。 出品作家:秋岡美帆, 稲垣元則, 大島成己, 田中朝子, 豊富春菜
越翡翠硝子展 2011年4月27日~2011年5月3日
林 茂樹展 Accelerated Ceramics 2011年4月13日~2011年5月2日 陶素材を、従来の価値観とは違った視点から見直す事で、新たな魅力を模索し、私個人の手仕事に拘った鋳込み技法によって、新たな陶表現を追求しています。日本文化と現在性を強く意識し生まれて来る、誰も見た事のない 「やきもの」の作品によって、様々な可能性を提示したいと考えています。 (林 茂樹)
川島 清 版画展 2011年3月23日~2011年4月11日 川島清氏は、1980年代頃より、鉄、鉛、木、ガラスなどを複合的に集積した、既存の彫刻概念とは異なる彫刻作品を発表し、現代美術界に衝撃を与え続けている作家です。その制作の手法や作品の形態から、時に難解なイメージを与えますが、異化を孕む物質の積層は相反するポテンシャルを生み、自然や人間の崇高な営みの痕跡を想わせ、その深奥には詩的な純粋さも垣間見えます。 今回は、近年取り組んでいる銅版画作品による個展です。線や面の集積、腐蝕、打刻そして加熱による銅板への物理的干渉、物質の放つ匂いと質感は、彫刻作品との緊張関係を感じさせながら、平面ゆえの美しいイリュージョンが際立った表現となっています
陶のボタニカル・ガーデン  杉浦康益展 2011年3月2日~2011年3月21日 自宅の庭にある果木・花の四季を愛で、その美しさと生命の輪廻を卓越した手ひねりと焼成の技から生れる作品を制作。これまで「陶の植物園」「陶の博物誌」シリーズを発表し、土で出来る形態の極限ともいえるリアリティのある作品は高い評価を得ている。今回は「牡丹」「ひまわり」など大輪の新作をはじめ、身近な草花・雑草や小動物・果実をモチーフとした小振りの作品を加え、約40点を発表。
Landscape Encounters 多田正美 2011年1月26日~2011年2月14日 多田正美氏は、1973年 昭和音楽短大専攻科作曲科を卒業後、美学校の小杉武久音楽教場で学びました。音という振動は、連なればひとつの音楽になり、また視覚やアートにも通ずるというコンセプトのもと、「サウンド・エンカウンター」と名付けられたライブ・パフォーマンス等により、音と身体性に拘る作品を発表し続け、森村泰昌氏や伊藤誠氏らアーティストとのコラボレーションも多く手がけてきました。20年来撮り続けている写真は、近年では神奈川県秦野市の自宅から見上げる空、付近の風景を題材にした作品を発表しています。  今展では、風景との出会いによって人が体験し指し示されるものをテーマに、ファインダーを覗かずカメラを1秒も無い刹那で動かし星の光の軌跡を写した作品、多重露光による天地を反転させて合成した野の風景、何気ない自宅周辺の町や山の風景に自身の“分身”をペイントした作品など、写真をベースにした作品を展観いたします。 星々や生き物たちの創世を光年の彼方に想い、一瞬のシャッターを切る相反する時間性は、無限の音楽をかたちづくり、作品に響き渡ります。それら写真作品にも作家の身体性が色濃く反映されており、さらに会場では作品と作品を繋ぐ様に数個のスピーカをー張り巡らせ実際に「音」を発生させます。会期中には作家によるパフォーマンスも行い、多元的な「出会い」を展開いたします。
重野 克明展 −バラ色の生活− 2011年1月5日~2011年1月24日 重野克明は東京藝術大学で版画を学び、卓越した技術力と、重厚さと軽やかさを合わせ持つ独特の作風で、版画界の若手有望作家として一躍注目を集めました。近年は版画制作と平行して、アクリル画や墨のドローイングや、※本の装丁も手掛けるなど表現活動の幅を広げております。 今展では本の装丁などで近年精力的に制作している、墨や鉛筆、クレヨンなどで描くドローイングを展開予定。
KAOS展 小久保裕、赤木範陸、大庭英治、塩川高敏 2011年1月5日~2011年1月11日 このたび日本橋k高島屋では、洋画界の中買うとして活躍される4人の先生方によりますKAOS(Kokubo、Akagi,Ohba,Shiokawa)展を開催させていただきます。先生方は、所属を超え現代洋画というカオス(CHAOS)の強い志のもと集まりました。4人の表現方法は異なっても、真摯に自身と向きあい制作をされる姿は、不思議と重なっています。今展が、ふと自分の立つ場所を再確認し前に進む強さを分けられる展覧会になれば幸いです。高島屋美術部
佐藤 温  ―Wonderland− 2010年12月15日~2011年1月3日 2009年に続く3回目の個展。美術の専門教育や市場動向とは無縁の環境で、絵を描き続ける若手作家。鉛筆やアクリル絵の具を用いSF的な空想世界を描く。近年はキャンバスにアクリル画に取り組み、新たな展開を見せている。 今展ではアクリル画20数点にドローイングを加え発表予定。
田中 信行展 ―The Tactile Memory― 2010年11月24日~2010年12月13日 漆の基本的技法である「塗り」「研ぎ」という伝統技法を継承しつつ、漆が醸し出す触覚的な質をみせることによる造形表現を追求。工芸の世界を逸脱することなく現代アートの領域で新たな方向性を導き出し、国内外で高い評価を受ける作家。 今展では近年の代表作に新作を加え発表予定。
鈴木亘彦 DETRITUS 2010年11月3日~2010年11月26日
ストーリーテラーズ 小説と絵画展 2010年10月20日~2010年10月26日
吉川民仁展 net 2010年10月13日~2010年11月1日
袴田 京太朗 展 2010年9月22日~2010年10月11日 ここ数年続けている多色のアクリル板による彫刻は、簡単にいえば、かたちが成立する積層構造の結果としてのストライプが、かたちを把握しようとする視線を歪め、幻惑させる、というものである。つまり必要不可欠な構造が同時にその存在をおびやかすという二律背反の関係であり、それはぼくにとって重要な意味を持っていた。 この手法のひとつの可能性としてでてきた「複製」というやり方も、同じような構造を持っていると思う。彫刻の基本的な手法である「複製」を改めてとらえ直すことで、「モノが合理的に生産されること」と「本物とニセモノの境界が崩れること」の両方を内包して、モノの価値が揺らいでしまうのである。 しかし今回の制作中に、どうでもいいものが複製されることで、どうでもいいものでなくなり、逆に奇妙な価値(複製されるべき価値?)を持ってしまったりして、なかなか一筋縄ではいかないと思った。 特に今回は「複製」というやり方を、わざと間違えたり崩したりしてタガを緩めるようなことを試していて、やはりそのようなモノが成立する際(キワ)にこそ自分が関わるべきことがあるのだ、と再認識している。よく知っているはずの既製品にしても粘土にしても、そのような考えのもとで一皮むけば、向こう側の世界に属する異形のものになりえるのである。     2010年8月15日 袴田京太朗
北川 健次展 目隠しされたロレンツォ・ロットが語る12の作り話 2010年9月1日~2010年9月20日 視覚情報や素材を「引用」という方法論により特異な詩的世界を作り出し、銅版画・写真・オブジェなど幅広い表現活動で注目を集める作家。美術画廊Xで2度目の開催となる今展では、「作り話」(フィクション)を主題に制作された新作のオブジェや、コラージュ、またヴェニスを舞台に撮影した写真作品を発表予定。
META X 2010 後期 2010年8月18日~2010年8月30日 「META X 2010」は、昨夏開催した「META II 2009」を引き継ぎ、美術画廊Xでの開催に向けメンバーを再編成し、新たに企画されたものです。明治、戦後と大きく2度に亘る近・現代化、欧米化の波の中で、伝統と同時代性とのジレンマを常に強いられ、一時は『滅亡論』や『第二芸術論』まで叫ばれた “日本画”。しかし近年、現代の絵画表現としてあえて“日本画”を選択する、以前のようなコンプレックスを感じさせない新しいタイプの作家が増えてきています。「META X 2010」では、現代の日本画表現に挑む11人の作家が渾身の作品を発表いたします。是非ともご堪能ください。 梶岡 俊幸/ 金子 富之/ 斉藤 典彦 / 長沢 明/ 吉田 有紀
META X 2010 前期 2010年8月4日~2010年8月16日 「META X 2010」は、昨夏開催した「META II 2009」を引き継ぎ、美術画廊Xでの開催に向けメンバーを再編成し、新たに企画されたものです。明治、戦後と大きく2度に亘る近・現代化、欧米化の波の中で、伝統と同時代性とのジレンマを常に強いられ、一時は『滅亡論』や『第二芸術論』まで叫ばれた “日本画”。しかし近年、現代の絵画表現としてあえて“日本画”を選択する、以前のようなコンプレックスを感じさせない新しいタイプの作家が増えてきています。「META X 2010」では、現代の日本画表現に挑む11人の作家が渾身の作品を発表いたします。是非ともご堪能ください。 市川 裕司/ 酒井 祐二/ 佐藤 裕一郎/ 竹内 啓/ 樋口 広一郎/ 峰岡 正裕
富田 菜摘「こんなアートもある。」 2010年7月21日~2010年8月2日 富田さんは、去年、多摩美術大学絵画科を卒業した期待の若手作家で 在学中から精力的に個展やアートプロジェクトに取り組み、国内外で活躍しております。 富田さんのポップで楽しげな色合いで創られたトカゲやカメなどの動物作品に目を凝らしてみると、 実は使用済みのプラスチックスプーン・クリップ・ボールペンのキャップなど、捨てられてしまうような 日用品を使って構成されていることに気づき、観る人に驚きを与えます。彼女のそうしたスタイルは、 去年開催された?島屋美術水族館でもインパクトを与え、多くの来場者を楽しませました。 このたび美術画廊Xの夏休み企画として、小学生参加のワークショップとの2本立てで富田菜摘展を 開催する運びとなりました。通常の富田さんの作品展示に加えて、ワークショップでは参加小学生たちと 富田さんが廃材で小作品を創作し、一部を展示いたします。 時期をほぼ同じくして、ギャルリー東京ユマニテ(2010年7/26・月→ 8/7・土)においても 富田さんの作品が展示されますので併せてご高覧いただければ幸いです。 アートとは何かという問いに対し、昨今様々な議論がなされてきましたが 富田作品は、ひとつのアートの在り方をしなやかに提案するものかもしれません。 肩肘張らない富田さんの作品を気軽に楽しんでいただければ幸いです。
千々岩修日本画展 2010年7月21日~2010年7月27日
小野 友三 展 - fade- 2010年6月30日~2010年7月19日 小野は1964年群馬県に生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科修了後、日本画材の表現の可能性を追求し続けて制作発表し、国内の高い評価はもとより、海外での活躍も嘱望されている作家です。 アルミ板に粒子の異なる岩絵具を塗り、線条のストロークで掻き落とした独自の技法で注目を集めた小野の制作は、近年では刷毛を用いることによって、ダイナミックでありながらより繊細な表現が可能となり、深遠な広がりを創造する仕事へと発展しております。様々な比重の岩絵具の集積と、そこから丁寧に削ぎ落とされてゆく過程で残留した微量の岩絵具のベールを纏ったアルミ板との空間関係は、溶明(fade in)・溶暗(fade out)しゆく着地点のない動態を感じさせます。 待望の小野の最新作をご堪能ください。
奥村美佳展 2010年6月23日~2010年6月29日
田辺小竹展 つながり -無限- 2010年6月9日~2010年6月28日
「彼女の物語~ビター・スウィート~」 前田 朋子 展 2010年5月19日~2010年6月7日 美術画廊Xにて2回目となる前田朋子の個展。自ら撮影した写真の一部を拡大・トリミングし、絵画へ置き換える制作を行うことにより、情報のオリジナルと複製が渾然一体となり、氾濫する現代社会の日常に潜むリアリティーを切り取る。写真的な写実性を伴う絵画表現は現在いくつか見られるが、その中にあって前田氏の現代の潜在意識を鋭敏に切り取る感受性には他ない稀有な才能を感じる。新作を発表予定。
「5月の薔薇」 2010年5月12日~2010年5月18日 薔薇をモチーフにした人気画家達の作品を展覧する。 青木敏郎、赤木範陸、大津英敏、大沼映夫、大畑稔浩、 河村純一郎、絹谷幸二、久野和洋、栗原一郎、小杉小次郎、 桜井孝美、佐々木豊、佐藤秦生、谷川秦宏、千々岩修、 中島千波、平松礼二、三浦明範、宮いつき、他
シリーズ 彫刻 新時代 vol.5 小俣 英彦 展 2010年4月28日~2010年5月17日 わずか1.4mmの厚さの皮膚、その境界壁を境に外側に広がる世界と、自己の内面に広がる世界、 それらの世界を自身の皮膚感覚を通して得た質感を伴った形として彫刻で表現することに興味を持っています。これまで、人間の心臓や血管、また樹木や花などの自然物をモチーフに一貫して木彫により作品を制作しています。かつては森林の一部であり、自然界の循環役として静かに生命を満たしていた木、木材となり乾いたその生命に、彫刻により再び生きた質感を与え、新たな実体を生み出すことを試みています。彫刻はその制作過程で積み重ねられた膨大な《思考》や《時間》の具現であり、制作現場で舞い上がる木屑や、 粉塵で曇った視界の先に、未だ見ぬ《存在》をつかみ取るため、日々制作を続けています。 小俣英彦
寺田真由美展 2010年4月7日~2010年4月26日 寺田真由美は自ら制作したミニチュアの家具や部屋を自然光のもとに撮影し、光と影のコントラストによる神秘的な世界を創りだしています。柔らかい光に包まれた「不在の部屋」は、一見すると日常の光景であるかのような装いで私たちの記憶や感情を揺さぶり、「不在という存在」の物語を静かに語り始めます。部屋にいた誰かは「部屋」から「外」へ、また季節を自由自在に往来し、僅かな痕跡だけを残しながら出口も入口もない迷宮の世界を彷徨い続けています。その静寂と悲哀に満ちた「部屋」の眺めは、儚く消えてしまう幻影でありながらも、時間を超越した「永遠の楽園」のように優しく佇み、私たちの心に新たな記憶をそっと刻みこんでいきます。 今展では代表作「ドールハウス」シリーズの初期作品と近作を併せて発表いたします。 「部屋」から始まるモノクロームの美しい物語を何卒ご堪能ください。
DIMENSIONS ─ 版表現、その広がり ─ 2010年3月17日~2010年4月5日 版画やマルティプルなどのエディション・ワークスをテーマにした7人の若手作家よるグループ展。近年のアートシーンにおいて、作家のイメージやその表現手法は混在し、ますます多様化している。版画の世界においても同様に版画技法を追求する一方で、版という概念を取り入れた立体作品やインスタレーションなど、版画を表現手法の一つとして捉え制作した作品が多く見られるようになってきている。今展ではそのような動向に焦点を当て、版画作品から様々な形に進化した版表現による立体作品やマルティプル(複数作品)、また型取り(版)という意味での彫刻作品まで、現代アートの領域で表現を模索する若手作家7人の作品約30点を展開する。 予定出品作家:伊藤一洋(ブロンズ)、大西伸明(シルクスクリーン)、重野克明(銅版画)、田中朝子(シルクスクリーン・ミクストメディア)、中西信洋(シルクスクリーン・ミクストメディア)、名和晃平(シルクスクリーン)、津上みゆき
高木こずえ-GROUND- 2010年2月17日~2010年3月15日
中川 幸夫 展 -生ける花- 2010年1月13日~2010年2月1日 異色の生け花作家で美術家の中川幸夫(なかがわ ゆきお)。無所属を貫き、既成概念や作法に囚われない前衛的な活花作品は高い芸術の域にまで達し、多くの画家・文化人に影響を与える程である。今展では、孤高の生け花作家・中川幸夫氏に改めてスポットを当て、その生と死に鬼気迫る作品によって、軽薄化し閉塞した現在の美術界に一石を投じ、いずれ朽ち果てていく生花の作品を自らカメラに収め、花に半永久的な命を吹き込んだ写真作品を中心に、書、自作のオブジェなどを加え、更に被写体で使用した古美術の花器も参考出品することで、中川幸夫の「花(生)」を立体的に表現。
佐藤温 ON STAGE 2009年12月23日~2010年1月11日
美の予感 2010 -新たなる平面のカオスへ- 2009年12月16日~2009年12月22日
Wang Shuye 時空裸相-現成公案 2009年12月2日~2009年12月21日
「月の庭」深井隆彫刻展 2009年11月11日~2009年11月30日
村田朋泰  ゆるゆる☆ズ 2009年10月21日~2009年11月9日
田嶋悦子展 2009年9月30日~2009年10月19日
福井江太郎展「花」 2009年9月30日~2009年10月6日
彫刻/新時代vol.4 滝上優展 -佇む人間- 2009年9月9日~2009年9月28日
秋山泉 玉利美里 二人展 -elements- 2009年8月19日~2009年9月7日
META II 2009 後期 2009年7月22日~2009年8月3日
Takashimaya Art Aquarium 2009年7月22日~2009年7月28日
META II 2009 前期 2009年7月8日~2009年7月20日
野村仁展「コスモ・クロノグラフィー」 2009年6月17日~2009年7月6日
福本潮子展 2009年5月27日~2009年6月15日
東恩納裕一 2009年5月6日~2009年5月25日
鷹野隆大展 「アーリーモノクローム」 2009年4月15日~2009年5月4日 「アーリーモノクローム」という写真の業界用語があって、印画紙の黒が青みがかったものを指す。そこから転じて「青くさい」の隠語で使われたりする。たとえば、若さに任せた力ずくの写真を評するときに「アーリーだね」と言ったりする。―などというのは全くの作り話で、現実にそのような用語はない。今回展示するのは初期のモノクロ作品である。久しぶりにまとめて見返してみて、その重厚さに驚いている。せいぜい10?15年前のことなのに、いま再びこのような写真を作れるとは思えない。その後カラー写真を発表し始めたときに、数少ないコレクターの一人から「変わってしまったんですね」と残念そうに言われたのを今も忘れない。世界をつかまえようと躍起になっていたあの頃、良くも悪くもちょっぴり前のめりになっていたのだと思う。余談だが、今回展示するものの中には、青みがかったプリントが混じっている。写真と言えば銀塩写真を意味し、印画紙の種類もいろいろあって、どの印画紙を選ぶかが写真家の姿勢を表す、そんな時代であった。2009年2月 鷹野 隆大
北川健次展 私的立体-モンタージュの詩学 2009年3月25日~2009年4月13日
土屋仁応展 2009年3月4日~2009年3月23日
田中朝子:index 2009年2月11日~2009年3月2日
山口啓介 浮遊家族-からだ、血管、眼房水 2009年1月21日~2009年2月10日
内田亜里+川鍋はるな「見いだされたオブジェクト She Was There」 2008年12月31日~2009年1月20日
彫刻新時代 vol.2 清水淳展 -水たまりからうまれた- 2008年12月10日~2008年12月30日
野又穫展 SKY GLOW 2008年11月19日~2008年12月9日
栗本夏樹展 2008年10月29日~2008年11月18日
宮崎進 記憶と祈り 2008年10月8日~2008年10月28日
畠山耕治展「青銅の意識」 2008年9月17日~2008年10月7日
井出創太郎+高浜利也 落石計画 2008年8月27日~2008年9月16日
八月の空 間島秀徳+小野友三 2008年8月6日~2008年8月26日
澤田志功展 -black note- 2008年7月16日~2008年8月5日
山田純嗣 DEEP FOREST-既視感の森- 2008年6月25日~2008年7月15日
Garden-八幡はるみ展 2008年6月4日~2008年6月24日
PLASTIC SWAMP 鈴木亘彦展 2008年5月14日~2008年6月3日
吉川民仁展 instinct 2008年4月23日~2008年5月13日
WANG SHUYE 2008 2008年4月2日~2008年4月22日
華やぎのかたちII 荻野令子・小塩薫・笹井史恵・高橋禎彦・中島晴美・福本繁樹 2008年3月12日~2008年4月1日
第34回春季創画会 2008年2月28日~2008年3月4日
植松琢麿個展《crystal》 2008年2月20日~2008年3月11日 植松琢麿は、これまで動物の剥製などを素材に造形作品をつくる若手作家として注目されています。本展では、結晶をお腹のなかに抱える牛のオブジェ、肉体を通過し、異種へ生まれ変わる輪廻からイメージしたキメラのような動物、新たな誕生を予感させる、頭から珊瑚が生える鹿などの立体作品をフロアに、壁面には、動物と花を合わせた生きる生命への祝福の思いを込めた平面作品、ネットのなかを浮遊する人の意識を、夜に舞うホタルに重ねた写真作品を展示します。
田中麻記子“La deuxieme chambre” 2008年1月30日~2008年2月19日 年末年始に開催された、新宿高島屋での個展では、可愛らしく自由な田中の世界観をインスタレーションによって表現しましたが、今回の日本橋高島屋では田中麻記子の”もうひとつの部屋”として、美術画廊の落ち着いたシンプルな空間で、濃密な田中の世界観が描かれた絵画作品群をじっくりご高覧頂ける空間を創りだします。本展による特別展示として ○田中の作品世界を凝縮した、オブジェとしてもお愉しみ頂けるネイル作品を本展10点限定で展示販売いたします。 ○デザイナー”harcosale"と田中麻記子がコラボレーションしたブランド"harcosale with maki"による、田中作品『1週間の呼吸』作品をプリントしたスカーフを会場にて展示販売いたします。
VISIONS -増殖するイメージ- 名和晃平・廣澤仁・元田久治・山田純嗣 2008年1月9日~2008年1月29日
佐藤温 「RIDE ON!」 2007年12月19日~2008年1月8日
天にかけて誓うな 山本直彰展 2007年11月28日~2007年12月18日
彫刻/新時代 森淳一展 2007年11月7日~2007年11月27日
光のカタチ 扇田克也展 2007年10月24日~2007年11月6日
Memory-かみの橋 斎藤美奈子展 2007年10月3日~2007年10月23日
森村泰昌展1985-1998 -Selected Works from Soh Gallery- 2007年9月12日~2007年10月2日
「個の地平」展 2007年8月29日~2007年9月4日 安達 博文 稲垣 孝二 井上 悟 大内田 敬 大沼 映夫 掛川 孝夫 久保田 裕 佐々木 豊 塩川高敏 島田 鮎子 島田 章三 成 康夫 田代 甚一郎 津地 威汎 藤本 洋文 増地 保男 宮下 実
高畑 一彰 展 2007年8月29日~2007年9月4日
第7回 前田 寛治 大賞展 2007年8月22日~2007年8月28日
第34回 真魚のグループ展 2007年8月15日~2007年8月21日 北野 治男   坂根 克介   丹羽貴子   曲子 明良   松崎 良太
『SENSATION』vol.II〈洋画〉 2007年8月15日~2007年8月21日 クリスティーヌ・プレ   佐々木 里加   田口 貴大 塚本  聰   花澤 洋太   増田 直人   松原  潤
山田 宴三 展 - 鏡の中の外 - 2007年8月8日~2007年8月28日
高波 壮太郎 展 2007年8月8日~2007年8月14日
第3回 madoka展〈日本画・洋画〉 2007年8月8日~2007年8月14日 北 久美子   田中  茂   三輪 晃久   室井東志生   山下 保子
浮かび上がるかたち 佐藤忠展 2007年7月18日~2007年8月7日
光のモノローグ 寺田真由美展 2007年6月27日~2007年7月17日
- trigger- 笠原 みゆき展 2007年6月6日~2007年6月26日